脳卒中センター

看護部

kango_01.jpg当院では厚生労働大臣の定める施設基準を満たす脳卒中ケアユニット(SCU)を平成24年5月より3床開設しました。新病院ではさらに拡充させ、9床まで増床しました。

SCUでは、急性期の脳卒中患者様を受け入れできるよう24時間体制で看護に当たっています。

脳卒中は、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血の総称であり、主に生活習慣病が原因となります。症状は様々で、軽症から重症、死に至る危険もあります。そのため、早期からの治療が必要となり、血圧管理や水分管理などが重要です。脳卒中の急性期は症状の変化しやすい時期であるため、24時間のモニター管理、及び輸液管理を集中治療室にて行なっています。

看護師にはスムーズかつ、安全で迅速な対応・的確な判断することが求められるため、常日頃先輩看護師より指導を受け対応できるよう研鑽しています。また脳卒中についての勉強会や、地域ネットワークでの他病院との勉強会に積極的に参加し知識を深めています。

脳卒中の患者さまの症状はさまざまです。 呂律障害や失語症の患者様には、文字盤での意思疎通を図ったり、嚥下障害の患者様には嚥下訓練を行い食事で誤嚥しないようリハビリのスタッフと連携しながら看護にあたっています。また、麻痺の患者さまには、その程度によりリハビリ内容は異なりますが、転倒せず安全に入院生活が送れるようリハビリ進行状況に応じ移動手段を考慮し車椅子介助や付き添い歩行等の援助を行なっています。

回復具合は早期からのリハビリが重要です。特に機能回復の程度によりその後の生活が左右されるため、入院前の生活背景を考慮し、患者様に応じたプログラムを医師・リハビリスタッフ・及び看護師が、情報共有し入院初期から対応できるようにしています。また、朝の回診では医師・看護師・薬剤師・栄養士・リハビリ・医療相談員が患者様の病状経過に沿って、治療方針や回復後の方向性を、早期から協議し、チーム医療で看護にあたっています。

回復期に向かう患者様には、日本脳卒中協会が定める「脳卒中予防の10カ条」をもとに生活背景を見直していただけるように食事指導や嗜好品等が疾患にどのような影響を及ぼすのか説明し生活習慣を見直せるよう指導にあたっています。

脳卒中センター