全ての年齢層、慢性期から急性期まで対応
当センターは地域に根差すてんかんセンターとして、小児から成人までどんな患者さんでも受診でき、緊急時も迅速に対応いたします。最寄り駅がJR武蔵野線、東武東上線に通じておりアクセスがよく、地域のクリニックや総合病院、県外からも紹介いただいております。
てんかん外来では診察が特に重要
てんかんの外来では、発作が落ち着いている方については、普段の生活を改めて見直し、薬服用の継続の必要性などについて医師とお話しをします。また発作がコントロールされていたとしても定期的に採血検査・脳波検査を行い、現状の把握を行います。一方で発作がなかなかコントロールされない難治性てんかんの患者さまにつきましては、改めて発作のタイプ・発作頻度をゆっくりお聞きし、必要に応じ脳波検査・採血検査を行った後に薬剤の種類・選択について各種ガイドラインに照らし合わせて選択いたします。
初診時はご家族または同僚の方と来院を
てんかん外来ではてんかんの病型を診断するために、問診が非常に重要です。発作がどんな症状なのか、どういう経過できたのかをじっくりお話を聞きながら診断を行いますが、意識を失う発作であった場合、ご本人にはどんな発作だったかわからないことが多いため、一緒に住んでらっしゃるご家族、または職場の同僚の方、ご友人など、普段のご本人をよく知ってらっしゃる方に一緒に来院していただけると、情報が多く、とても助かります。初診のときは、特に時間をかけてじっくり問診を行うため、ぜひご同伴をよろしくお願いします。
てんかん治療のために規則正しい生活を!
てんかんの発作のコントロールには、ただ薬を飲むだけではなく、規則正しい生活をすることが必要になります。睡眠不足、過度の疲労、飲酒は発作を起こしやすくするため、避けなければなりません。てんかん外来では患者さんへの生活指導も大事にしています。
てんかん発作をコントロールし、充実した生活を目指しましょう!
私たちの最終目標は、てんかん患者さんの発作をコントロールし、健常人と同等の生活を送り、社会復帰してもらうことです。小児患者さんでは日常生活、学校生活の充実です。てんかん外来では、てんかん治療を行いながらの、運転、就業、結婚、出産など、一般外来では判断が難しい問題の解決に向けて取り組んでいます。いずれにしても、発作を長期間起こさせない管理がまず重要で、その上で社会復帰へのタイミングの相談や助言を行います。中には発作が難治に経過される患者さんもいらっしゃいますが、可能な限り発作を減らし、より安全で充実した生活を送ってもらえるよう、取り組んでまいります。
てんかんの診療費や生活の悩みについて
てんかんの治療を継続していくには、生活の安定が重要です。てんかんの治療は長期にわたって投薬が必要な場合が多く、薬剤をはじめとする診療費も高額になりがちです。そこで自立支援医療制度など、経済面の社会支援も必要となります。経済的な不安や生活、介護の調整などでお困りの方は、医療ソーシャルワーカーと連携しつつお話を伺い、問題点を一つ一つ解決してまいります。
てんかん外来への受診案内
てんかんかもと思われた方は、ぜひ当院の脳神経外科外来(小児の方は小児外来)にご連絡ください。紹介状がなくても初診させていただきます。成人は月~金、奇数週土曜午前に、小児は金曜午後、土曜午前に診療しております。外来が混雑する日もあるため、あらかじめ外来受付に連絡いただければ、案内がスムーズになります。
〈医療関係者の方へ〉
「てんかんトランジション外来(小國)」へのご紹介は、事前に必ず脳神経外科外来へお問い合わせの上予約をお取り下さい。