てんかんセンター

検査科

脳波検査

【検査を受ける方へ】

  • 脳波は脳の電気的活動を調べる検査です。電気を流したり、刺激を与える検査ではありませんので、ビリビリと電流を感じることはありません。安全で痛みを伴わない検査です。
  • 頭皮をアルコールで拭き電気抵抗を低くし、電極をペースト(クリーム)で付けます。
  • 頭全体に20個と左右の耳朶(耳たぶ)に電極をつけます。また心電図を調べるため左右の腕にも電極を付けます。
  • 静かな薄暗いお部屋で脳波を検査します。検査中は安静にお願いします。
  • 初めに目を閉じた状態の安静時の脳波を検査します。睡眠状態になっても大丈夫です。睡眠脳波は検査の対象にもなります。
  • 続いて光刺激(目の上30㎝でストロボスコープがピカピカ光ります)、過呼吸(3分間深呼吸をします)、開閉眼(指示に従い目を開けたり、閉じたりします)を行った時の脳波も記録します。
  • 検査終了後、電極をはずし、ペーストを拭き取ります。完全に拭き取れないので、ご帰宅後は洗髪をしてください。通常、お使いのシャンプーで完全に洗い落とせます。
  • 検査時間は通常、電極の装着に約30分、脳波記録に約30の合計約60分です。

【検査を受ける時の注意事項】

  • 前日または当日に洗髪し、検査当日は整髪料等を付けず頭髪を清潔にしたまま来院下さい。
  • 女性の方は当日、お化粧はしないでください(額に電極を付けます)
  • 眼鏡、ピアスはお取りいただきます。
  • 検査時間は通常1時間ですが、場合により時間が延長する場合があります。
  • 検査前に必ずお手洗いは済ませてください。
長時間ビデオ脳波モニタリング検査

昼夜を通し、連続で脳波とビデオ撮影を同時に記録する検査です。

【検査を受ける方へ】

  • 数日から1週間、昼夜を通して脳波を記録するため入院の必要があります。
  • 検査中はてんかん発作時の画像とその脳波が撮れるように必ずビデオ撮影しながら行います。
  • 入院中、脳波を連続記録しますが、ずっと寝たままで安静にしている必要はありません。
  • トイレ以外は脳波検査室にこもりきりになりますが、病室内ではTVを観たり(無料)、ゲーム、本を読むなど自由に動くことができます。病室は個室で洗面台も完備しています。
  • 脳波電極は外れないように頭皮に薬品 (コロジオン) で接着されます。コロジオンは少し嫌な臭いがしますので、お部屋を換気しながら電極を接着します。
  • 電極の装着は1時間ほどです。
  • 毎朝夕に臨床検査技師が電極のチェックを行います。電極がはずれた場合は、再度装着します。
  • 検査が終了したら薬品(アセトン)で電極を外します。電極はずしの所要時間は10分程度です。
  • 電極をはずしたら洗髪していただきます。

【検査を受ける時の注意事項】

  • 検査中は頭を洗えないため、頭を洗ってお越し下さい。
  • 女性の方は当日、お化粧はしないでください(額に電極を付けます)
  • 検査前に必ずお手洗いは済ませてください。
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血中薬物濃度測定

抗てんかん薬の適量を決める場合や有効血中濃度の維持および抗てんかん薬の増加・減量を目的、副作用

と思われる症状が現れたときなどに測定します。その他にも薬が正しく服用されているか、これからの服用量の設定をどうするかなどの判断に用いられます。

当検査室では抗てんかん薬の測定を至急で行っています。

院内で測定が可能な抗てんかん薬:バルプロ酸Na、フェニトイン、カルバマゼピン
                ※その他の抗てんかん薬は外部検査機関へ委託しています。

測定結果は採血から1時間以内で報告できます。(外部委託検査は報告まで2~3日)

【採血の注意点】

下記に該当する場合にはご遠慮なくスタッフにお申し出下さい。

  • 採血時にご気分の悪くなられる方
  • 消毒薬(アルコール)や手袋にアレルギーをお持ちの方
  • 血液透析中の方・シャントのため血管を確保している方
  • 乳房切除手術を受けられた方
  • 検査内容・結果判断においてご不明な点は、担当医にご相談下さいますようお願い致します。

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