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麻酔科専攻医

目次

麻酔科専門研修プログラム

連絡先 / 統括責任者

TEL0570-07-2055(ナビダイヤル6番)
E-mailasaka_info@tmg.or.jp
担当部署臨床研修事務局
研修プログラム統括責任者副院長 / 麻酔科部長 成島光洋

研修プログラム病院群

専門研修基幹施設TMG あさか医療センター
専門研修連携施設板橋中央総合病院
春日部中央総合病院
立川綜合病院
東京女子医科大学病院
東京女子医科大学足立医療センター
東京女子医科大学八千代医療センター
東京都立小児総合医療センター
東京都立多摩総合医療センター

プログラムの概要と特徴

上記 5 施設において,専攻医が整備指針に定められた麻酔科研修カリキュラムの到達目標を達成できる教育を提供し,⼗分な知識と技術を備えた教養のある麻酔科医を育成する.

プログラムの運営方針

  • 研修の 4 年間のうち 1~2 年間は,原則として専門研修基幹施設で研修を行う.
  • 残りの 2~3 年間は専門研修連携施設で,本⼈の希望を中⼼に,研修内容に偏りが生じず,かつ研修内容が多岐にわたるように組み合わせを選択し研修を行う.
  • 研修内容・進行状況に配慮して,プログラムに所属する全ての専攻医が経験目標に必要な特殊麻酔症例数を達成できるように,ローテーションを構築する.

1. 専門医制度の理念と専門医の使命

① 麻酔科専門医制度の理念

麻酔科専門医制度は,周術期の患者の生体管理を中心としながら,救急医療や集中治療における生体管理,種々の疾病および手術を起因とする疼痛・緩和医療などの領域において,患者の命を守り,安全で快適な医療を提供できる麻酔科専門医を育成することで,国民の健康・福祉の増進に貢献する.

② 麻酔科専門医の使命

麻酔科学とは,人間が生存し続けるために必要な呼吸器・循環器等の諸条件を整え,生体の侵襲行為である手術が可能なように管理する生体管理医学である.麻酔科専門医は,国民が安心して手術を受けられるように,手術中の麻酔管理のみならず,術前・術中・術後の患者の全身状態を良好に維持・管理するために細心の注意を払って診療を行う,患者の安全の最後の砦となる全身管理のスペシャリストである.
同時に,関連分野である集中治療や緩和医療,ペインクリニック,救急医療の分野でも,生体管理学の知識と患者の全身管理の技能を生かし,国民のニーズに応じた高度医療を安全に提供する役割を担う.

2. 専門研修プログラムの概要と特徴

本専門研修プログラムでは,専攻医が整備指針に定められた麻酔科研修の到達目標を達成できる専攻医教育を提供し,十分な知識と技術を備え教養のある麻酔科専門医を育成する.
麻酔科専門研修プログラム全般に共通する研修内容の特徴などは麻酔科専攻医研修マニュアルに記されている.本研修プログラムを通じて,その後のサブスペシャリティの選択および研修へ円滑に移行できることをさらなる目標とする.当基幹施設の幅の広い症例に加えて,関連研修施設である大学病院における多様で幅広くかつ高度な研修を経験することにより,さまざまな患者・症例に柔軟にかつ適切に対応でき,埼玉県などの地域医療にも貢献できる麻酔科専門医を輩出したい.

3. 専門研修プログラムの運営方針

  1. 研修の 4 年間のうち 1~2 年間は,原則として専門研修基幹施設で研修を行い,残りの 2~3 年間は専門研修連携施設で,本人の希望を中心に,研修内容に偏りが生じず,かつ研修内容が多岐にわたるように組み合わせを選択し研修を行う
  2. 研修内容・進行状況に配慮して,プログラムに所属する全ての専攻医が経験目標に必要な特殊麻酔症例数を達成できるように,ローテーションを構築する.
  3. すべての領域を満遍なく回るローテーションを基本とするが,ペインクリニックを学びたい者へのローテーション(ローテーション例 B),集中治療を中心に学びたい者へのローテーション(ローテーション例 C),救急診療・ER を中心に学びたいものへのローテーション(ローテーション例 D)など,専攻医のキャリアプランに合わせたローテーションも考慮する.
  4. 専門医研修終了後に海外留学や大学院進学を希望する専攻医に対しても,研修中よりそれぞれ必要な情報を提供し,円滑に進めるように配慮していく.

研修実施計画例

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初年度2 年度3 年度4 年度
A 標準前期当院東京女子医科大学足立医療センター東京女子医科大学病院当院
後期当院当院東京女子医科大学病院当院
B ペイン前期当院東京女子医科大学病院東京女子医科大学病院(ペイン)東京女子医科大学足立医療センター
後期当院東京女子医科大学病院(ペイン)東京女子医科大学足立医療センター当院
C 集中治療前期当院東京女子医科大学病院東京女子医科大学病院(集中治療)当院
後期東京女子医科大学病院東京女子医科大学病院(集中治療)東京女子医科大学足立医療センター当院
D 救急医療前期当院東京女子医科大学病院板橋中央総合病院当院
後期東京女子医科大学病院東京女子医科大学足立医療センター板橋中央総合病院当院

週間予定表 当院ローテーションの例

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午前手術室手術室手術室手術室手術室休み休み
午後手術室手術室手術室手術室手術室休み休み
当直当直

4. 専門研修プログラムの運営方針

① 専門研修基幹施設

TMG あさか医療センター

麻酔科認定病院認定番号:1268
研修プログラム統括責任者:成島光洋

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専門研修指導医(7名)専門医(1名)
成島光洋(麻酔)八木瞳(麻酔)
石橋恵理子(麻酔)
糟谷祐輔(麻酔)
茶谷祐一(麻酔)
平安山剛(麻酔)
長江泰孝(麻酔)
岡村圭子(麻酔)
横山竜也(麻酔)
筒井健次(緩和ケア・麻酔)
TMG あさか医療センターの特徴

<病院概要>
当院が存在するエリアは,埼玉県の二次医療圏の南西部で現在も人口が増加しており,症例数も豊富です.消防とも連携を緊密にとり多くの救急患者を受け入れています.

<麻酔科研修>
2 次救急に対応し,一般症例から重症症例まで幅広く研修可能です.超音波ガイド下神経ブロックの経験が多く積めます.入院サポートセンター(周術期外来)を通して周術期をチーム医療であたります.

② 専門連携施設

東京女子医科大学病院 (以下,大学本院)

麻酔科認定病院認定番号:32
研修実施責任者:長坂安子

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専門研修指導医(16 名)専門医
長坂 安子(麻酔)
黒川 智(麻酔)
尾崎 恭子(麻酔)
鈴木 康之(麻酔)
笹川智貴(麻酔、ペインクリニック)
吉谷 健司(麻酔)
土井 健司(麻酔)
石川 高(麻酔)
古井 郁恵(麻酔)
森脇 翔太(麻酔)
武石 健太(麻酔)
中澤 莉沙(麻酔)
加賀屋 菜々(麻酔)
鈴木 真也(麻酔)
川本 英智(麻酔)
羽二生 顕(麻酔)
大学本院の特徴

豊富な症例数を背景として包括的な麻酔研修・ペインクリニック・緩和ケアの研修も可能です.心臓麻酔研修は特に力を入れており,心臓麻酔専門医の取得も可能です.多種の臓器移植(心臓・腎臓)や合併症(先天性心疾患等)妊娠の管理,エコーガイド下ブロック麻酔研修など様々なスペシャリティに対応します.

東京女子医科大学足立医療センター (以下,大学足立医療センター)

麻酔科認定病院認定番号:61
研修実施責任者:市川順子

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専門研修指導医(3名)専門医(2 名)
市川順子(麻酔,心臓麻酔)向山瑶子(麻酔)
小森万希子(麻酔,ペインクリニック,集中治療)福田友樹(麻酔)
西山圭子(麻酔,集中治療)
大学足立医療センターの特徴

重症症例を含む多くの麻酔症例を経験でき,硬膜外カテーテル留置,神経ブロックなど様々な手技を 1 年目から学べます.更に,ペインクリニック,集中治療,心臓麻酔,小児麻酔を集中的に学ぶことで,サブスペシャリティに進む端緒となる研修が可能です.

板橋中央総合病院

麻酔科認定病院認定番号:755
研修実施責任者:片桐美和子

専門研修指導医(5名)専門医
片桐 美和子
加藤 剛
澤田 憲一郎
長谷川 朋子
神木紗衣子
板橋中央総合病院の特徴

研修基幹病院として心臓外科麻酔,産科麻酔,呼吸器外科麻酔,脳神経外科麻酔を含めた総合的な麻酔研修を行うとともに,地域における二次救急医療の研修を行う.

立川綜合病院

麻酔科認定病院認定番号:1469
研修実施責任者:桑原淳

専門研修指導医(5名)専門医
桑原淳(麻酔,心臓血管麻酔,神経ブロック)
佐藤敬太(麻酔,心臓血管麻酔,集中治療)
小澤菜月(麻酔, 心臓血管麻酔, 神経ブロック)
岩出宗代(麻酔, 神経ブロック, ペインクリニック)
笹川香織 (麻酔, 心臓血管麻酔, 神経ブロック)
立川綜合病院の特徴

新潟県内で中心的な役割を果たす手術施設.特に県内随一の心臓血管手術症例数を誇り,高度な心臓血管麻酔の修練が可能.また,無痛分娩にも積極的に関わっており周産期の麻酔研修も行っている.

東京都立多摩総合医療センター(以下,多摩総合医療センター)

麻酔科認定病院認定番号:89
研修実施責任者:山本博俊

専門研修指導医(17名)専門医(6 名)
山本博俊(麻酔,心臓血管麻酔)原有梨香(麻酔)
渡邉弘道(麻酔,神経ブロック)華岡万貴(麻酔,心臓血管麻酔)
臼田岩男(麻酔,心臓血管麻酔)湯本由志(麻酔)
阿部修治(麻酔,ペインクリニック)奥富由貴(麻酔)
田辺瀬良美(麻酔,産科麻酔)重松純子(麻酔)
松原珠美(麻酔)堀場容子(麻酔)
三井裕介(麻酔)
北條貴也(麻酔)
平林清子(麻酔)
本田亜季(麻酔)
稲吉梨絵(麻酔)
滝島千尋(麻酔,ペインクリニック)
小松 郁子(麻酔,神経ブロック,心臓血管麻酔)
神保一平(麻酔,救急医学)
稲垣翔子(麻酔,心臓血管麻酔)
江村彩(麻酔)
土屋愛依(麻酔)
多摩総合医療センターの特徴

多摩地域における唯一の総合的な医療機能を持つ都立病院として,11 の重点医療を定めて高度専門医療を実施している.その中でも救急医療,がん医療,周産期医療を三本柱として重視している.多数の外科系診療科がまんべんなくそろっており,症例は豊富でバラエティに富んでいる.緊急手術特に産科の緊急手術が多いのが特徴である.

東京女子医科大学八千代医療センター(以下,八千代医療センター)

麻酔科認定病院認定番号:1291
研修実施責任者:佐藤二郎

専門研修指導医(2名)専門医
佐藤二郎(一般麻酔)
前原千彩(一般麻酔・心臓麻酔・小児麻酔・
産科麻酔)
野崎純一(心臓麻酔・小児麻酔・一般麻酔)
八千代医療センターの特徴

当院は東京近郊のベッドタウンにある地域中核病院です.当院では全科の手術麻酔を経験することが可能です.とくに小児外科・産科は手術数が多く十分な経験を持つことができます.一年生時から実践を通じて困難な症例の麻酔を経験し身に着けることができます.

春日部中央総合病院

麻酔科認定病院認定番号:1649
研修実施責任者:安藤一義

専門研修指導医(1 名)専門医(1 名)
安藤一義(麻酔,心臓血管麻酔)大串雅子(麻酔)
牛山 郁子(麻酔・ペイン)
春日部中央総合病院の特徴

当院は 365 日救急受け入れをしており,地域の 2 次救急指定病院の役割を担っております.循環器科をはじめとして高度医療を扱う科が多く,専門性の高い医療を提供しております.心臓外科手術が多く開心術からステントグラフトまで多彩な心臓外科麻酔の研修ができます.また鎮静下伝達麻酔でおこなう症例が多く,神経ブロックの経験が多く積めます.循環器内科との連携も強く,Impella の麻酔や WATCHMAN の麻酔経験も可能です.

東京都立小児総合医療センター(以下,都立小児医療センター)

麻酔科認定病院認定番号:1468
研修実施責任者:西部伸一

専門研修指導医(7 名)専門医(2名)
西部伸一(小児麻酔)福島達郎(小児麻酔)
山本信一(小児麻酔)和田涼子(小児麻酔)
簑島梨恵(小児麻酔)
伊藤紘子(小児麻酔)
箱根雅子(小児麻酔)
佐藤慎(小児麻酔)
千田雄太郎(小児麻酔)
都立小児医療センターの特徴

地域における小児医療の中心施設であり,治療が困難な高度専門医療,救命救急医療,こころの診療を提供している.年間麻酔管理件数が 4000 件以上と症例数が豊富で,一般的な小児麻酔のトレーニングに加え,新生児麻酔,心臓麻酔,気管形成術の麻酔などの研修が行える.また,積極的に区域麻酔を実施しており,超音波エコーガイド下神経ブロックを指導する体制も整っている.2019 年度より心臓血管麻酔専門医認定施設となっている.

5. 専攻医の採用と問い合わせ先

採用方法専攻医に応募する者は,日本専門医機構に定められた方法により,期限までに(2022 年 9 月ごろを予定)志望の研修プログラムに応募する.
問い合わせ先本研修プログラムへの問い合わせは,TMG あさか医療センター麻酔科専門研修プログラム website,電話,E-mail,郵送のいずれの方法でも可能である.
TMG あさか医療センター副院長・麻酔科部長 成島光洋
埼玉県朝霞市溝沼 1340-1
E-mail: m_narushima@tmg.or.jp

6. 麻酔科医資格取得のために研修中に修めるべき知識・技能・態度について

① 専門研修で得られる成果(アウトカム)

麻酔科領域の専門医を目指す専攻医は,4 年間の専門研修を修了することで,安全で質の高い周術期医療およびその関連分野の診療を実践し,国民の健康と福祉の増進に寄与することができるようになる.具体的には,専攻医は専門研修を通じて下記の 4 つの資質を修得した医師となる.

  • 十分な麻酔科領域,および麻酔科関連領域の専門知識と技能
  • 刻々と変わる臨床現場における,適切な臨床的判断能力,問題解決能力
  • 医の倫理に配慮し,診療を行う上での適切な態度,習慣
  • 常に進歩する医療・医学に則して,生涯を通じて研鑽を継続する向上心麻酔科専門研修後には,大学院への進学やサブスペシャリティ領域の専門研修を開始する場への紹介が可能であり,専門医取得後もシームレスに次の段階に進み,個々のスキルアップを図ることはできる.

② 麻酔科専門研修の到達目標

国民に安全な周術期医療を提供できる能力を十分に備えるために,研修期間中に別途資料「麻酔科専攻医研修マニュアル」に定められた専門知識専門技能学問的姿勢医師としての倫理性と社会性に関する到達目標を達成する.

③ 麻酔科専門研修の経験目標

研修期間中に専門医としての十分な知識,技能,態度を備えるために,別途資料「麻酔科専攻医研修マニュアル」に定められた経験すべき疾患・病態経験すべき診療・検査経験すべき麻酔症例学術活動の経験目標を達成する.
このうちの経験症例に関して,原則として研修プログラム外の施設での経験症例は算定できないが,地域医療の維持など特別の目的がある場合に限り,研修プログラム管理委員会が認めた認定病院において卒後臨床研修期間に経験した症例のうち,専門研修指導医が指導した症例に限っては,専門研修の経験症例数として数えることができる.

7. 専門研修方法

別途資料「麻酔科専攻医研修マニュアル」に定められた1)臨床現場での学習,2)臨床現場を離れた学習,3)自己学習により,専門医としてふさわしい水準の知識,技能,態度を修得する.

8. 専門研修中の年次毎の知識・技能・態度の修練プロセス

専攻医は研修カリキュラムに沿って,下記のように専門研修の年次毎の知識 ・技能 ・態
度の到達目標を達成する.

専門研修 1 年目

手術麻酔に必要な基本的な手技と専門知識を修得し,ASA1~2度の患者の通常の定時手術に対して,指導医の指導の元,安全に周術期管理を行うことができる.

専門研修 2年目

1 年目で修得した技能,知識をさらに発展させ,胸部外科手術,脳神経外科手術,小児手術などを経験し,全身状態の悪い ASA3度の患者の周術期管理や ASA1~2度の緊急手術の周術期管理を,指導医の指導のもと,安全に行うことができる.

専門研修 3 年目

高度急性期病院である連携施設で心臓外科手術,胸部外科手術,脳神経外科手術,帝王切開手術,小児手術などを経験し,さまざまな特殊症例の周術期管理を指導医のもと,安全に行うことができる.また,ペインクリニック,集中治療,救急医療など関連領域
の臨床に携わり,知識・技能を修得する.

専門研修 4 年目

3 年目の経験をさらに発展させ,さまざまな症例の周術期管理を安全に行うことができる.基本的にトラブルのない症例は一人で周術期管理ができるが,難易度の高い症例,緊急時などは適切に上級医をコールして,患者の安全を守ることができる.

9. 専門研修の評価(自己評価と他者評価)

① 形成的評価

  • 研修実績記録:専攻医は毎研修年次末に,専攻医研修実績記録フォーマットを用いて自らの研修実績を記録する.研修実績記録は各施設の専門研修指導医に渡される.
  • 専門研修指導医による評価とフィードバック:研修実績記録に基づき,専門研修指導医は各専攻医の年次ごとの知識・技能・適切な態度の修得状況を形成的評価し,研修実績および到達度評価表,指導記録フォーマットによるフィードバックを行う.研修プログラム管理委員会は,各施設における全専攻医の評価を年次ごとに集計し,専攻医の次年次以降の研修内容に反映させる.

② 総括的評価

研修プログラム管理委員会において,専門研修4年次の最終月に,専攻医研修実績フォーマット,研修実績および到達度評価表,指導記録フォーマットをもとに,研修カリキュラムに示されている評価項目と評価基準に基づいて,各専攻医が専門医にふさわしい①専門知識,②専門技能,③医師として備えるべき学問的姿勢,倫理性,社会性,適性等を修得したかを総合的に評価し,専門研修プログラムを修了するのに相応しい水準に達しているかを判定する.

10. 専門研修プログラムの修了要件

各専攻医が研修カリキュラムに定めた到達目標,経験すべき症例数を達成し,知識,技能,態度が専門医にふさわしい水準にあるかどうかが修了要件である.各施設の研修実施責任者が集まる研修プログラム管理委員会において,研修期間中に行われた形成的評価,総括的評価を元に修了判定が行われる.

11. 専攻医による専門研修指導医および研修プログラムに対する評価

専攻医は,毎年次末に専門研修指導医および研修プログラムに対する評価を行い,研修プログラム管理委員会に提出する.評価を行ったことで,専攻医が不利益を被らないように,研修プログラム統括責任者は,専攻医個人を特定できないような配慮を行う義務がある.
研修プログラム統括管理者は,この評価に基づいて,すべての所属する専攻医に対する適切な研修を担保するために,自律的に研修プログラムの改善を行う義務を有する.

12. 専門研修の休止・中断,研修プログラムの移動

① 専門研修の休止

  • 専攻医本人の申し出に基づき,研修プログラム管理委員会が判断を行う.
  • 出産あるいは疾病などに伴う6ヶ月以内の休止は 1 回までは研修期間に含まれる.
  • 妊娠・出産・育児・介護・長期療養・留学・大学院進学など正当な理由がある場合は,連続して 2 年迄休止を認めることとする.休止期間は研修期間に含まれない.研修プログラムの休止回数に制限はなく,休止期間が連続して 2 年を越えていなければ,それまでの研修期間はすべて認められ,通算して 4 年の研修期間を満たせばプログラムを修了したものとみなす.
  • 2 年を越えて研修プログラムを休止した場合は,それまでの研修期間は認められない.ただし,地域枠コースを卒業し医師免許を取得した者については,卒後に課せられた義務を果たすために特例扱いとし 2 年以上の休止を認める.

② 専門研修の中断

  • 専攻医が専門研修を中断する場合は,研修プログラム管理委員会を通じて日本専門医機構の麻酔科領域研修委員会へ通知をする.
  • 専門研修の中断については,専攻医が臨床研修を継続することが困難であると判断した場合,研修プログラム管理委員会から専攻医に対し専門研修の中断を勧告できる.

③ 研修プログラムの移動

  • 専攻医は,やむを得ない場合,研修期間中に研修プログラムを移動することができる.その際は移動元,移動先双方の研修プログラム管理委員会を通じて,日本専門医機構の麻酔科領域研修委員会の承認を得る必要がある.麻酔科領域研修委員会は移動をしても当該専攻医が到達目標の達成が見込まれる場合にのみ移動を認める.

13. 地域医療への対応

本研修プログラムの基幹施設および連携施設の板橋中央総合病院・多摩総合医療センターは,地域での中核病院である.医療資源の少ない地域においても安全な手術の施行に際し,適切な知識と技量に裏付けられた麻酔診療の実施は必要不可欠であるため,専攻医は,大病院だけでなく,地域での中小規模の研修連携施設においても一定の期間は麻酔研修を行い,当該地域における麻酔診療のニーズを理解する.また,本プログラムの連携施設には,より高度で多様な医療を提供できる東京女子医科大学病院,東京女子医科大学足立医療センターが入っている.専攻医は連携施設で最低 12 か月は研修を行い,不足する知識や技能を補填し,地域における麻酔診療の流れをスムーズにする.

14. 専攻医の就業環境の整備機能(労務管理)

研修期間中に常勤として在籍する研修施設の就業規則に基づき就業することとなります.専攻医の就業環境に関して,各研修施設は労働基準法や医療法を順守することを原則とします.プログラム統括責任者および各施設の研修責任者は専攻医の適切な労働環境(設備,労働時間,当直回数,勤務条件,給与なども含む)の整備に努めるとともに,心身の健康維持に配慮します.
年次評価を行う際,専攻医および専門研修指導医は研修施設に対する評価(Evaluation)も行い,その内容を専門研修プログラム管理委員会に報告する.就業環境に改善が必要であると判断した場合には,当該施設の施設長,研修責任者に文書で通達・指導します.

2027年度麻酔科専門研修プログラム

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