MENU
Menu supplement

私が歯科口腔外科サイトを開設した理由

私が歯科口腔外科サイトを開設した理由

こんにちは。
歯科口腔外科部長の島﨑です。
今回は、私が歯科口腔外科のホームページを開設した理由についてお話ししたいと思います。

みなさんは、歯科口腔外科はどんな治療する診療科なのか分かりますか?
具体的な治療内容が浮かんだ方は少ないかもしれません。
街中には歯科医院はたくさんありますが、診療内容に口腔外科と掲載しているクリニックもあると思います。
そのようなクリニックで行うような口腔外科治療は歯を抜く抜歯などがほとんどです。
もちろん抜歯は口腔外科治療の代表的なものですが、それだけではありません。
抜歯の中でも、顎の骨の中に深く埋まった親知らずの抜歯から口腔がんの手術まで、一般の歯科医院では行わない治療を行っています。

口腔外科は専門性が高く、より高度の治療は大学病院などでしか行うことが難しいです。
しかし、大学病院は限られていますし、口腔外科治療を受けるために、遠方まで通院する必要があります。

残念ながら、埼玉県内でも専門的に口腔外科治療を受けられる病院はあまり多くありません。
当院のある朝霞も例外ではなく、2018年に当院に歯科口腔外科が開設されるまで、都内まで通院する必要がありました。

2018年1月、朝霞台中央総合病院が現在のTMGあさか医療センターに移転する際に、歯科口腔外科を開設しました。地域の歯科医院からは、たくさんの関心をいただきましたが、長年口腔外科のない地域の方には、すぐには認識していただけなかったと思います。それは、院内でも例外ではありませんでした。紹介状を持ってきて頂ける患者さんは、スムースに当科まで受診できますが、急患で来院された場合、口腔外科疾患なのに、当科まで辿り着かないことも多々ありました。

そこで、もっと地域の方々に口腔外科について知ってもらう必要があると思い、ホームページを開設しました。
ホームページを通して、口腔外科のことや、当科の取り組みなどを知って頂きたいと思っています。

当科は埼玉県内でも数少ない、日本口腔外科学会の研修施設になっており、大学病院と同等な治療を提供できるように努めています。また、県内ではほとんどない歯科口腔外科の24時間救急対応を行っております。

当院は総合病院なので、様々な疾患で入院している患者様がいます。原疾患の治療を行うためには、口腔の役割は重要です。食事が食べられないと原疾患の治療に影響が出てしまいます。そこで、当科は食べられる口を整えるだけではなく、摂食嚥下機能や栄養管理を担うため、口腔ケアチーム、摂食嚥下チーム(SST)、栄養サポートチーム(NST)に参加しています。チーム医療は歯科医師や歯科衛生士だけでなく、医師や看護師、管理栄養士、リハビリ、薬剤師などが共同でサポートを行っています。

このように歯科口腔外科は地域医療には重要な役割があります。しかし、日本全国にたくさんある総合病院でも、当科のような歯科口腔外科はまだ少ないのが実態です。まずは歯科口腔外科を知って頂き、多くの病院に歯科口腔外科が開設できるように努めていきたいと思います。

目次