
高気圧酸素療法を受けたい方へ
― 当院で安心して受けられる治療 ―
「この治療を受けたいけれど、どこで受けられるのだろう」
「装置の中は怖くないのかな」
そんな不安をお持ちの方へ、当院で行っている高気圧酸素療法についてご紹介します。
当院では、専門スタッフの管理のもと、安全に配慮した高気圧酸素療法を行っています。



高気圧酸素療法とは
高気圧酸素療法は、高気圧酸素治療装置(医療用酸素カプセル)の中に入り、通常より高い気圧(2~3気圧)に加圧された環境で純酸素を吸入する治療です。
これにより、血液中に溶け込む酸素量は通常の10~20倍に増加します。
増えた酸素が血液を通して全身に届けられることで、
- 障害を受けた組織の回復を助ける
- 炎症を早く鎮める
- 酸素不足に陥っている部位の治癒を促す
といった効果が期待されます。

治療回数や頻度は、疾患や病状によって異なりますが、1日1回、数日~数週間にわたり複数回行うことが一般的です。
詳細は、主治医が病状を踏まえてご説明します。
当院の設備について
当院では、1人用の第1種高気圧酸素治療装置を1台設置しています。
治療中は、
- 医師の指示のもと
- 専門知識を有したスタッフが常時監視
を行い、体調の変化があった場合にも迅速に対応できる体制を整えています。
初めての方にも、安心して治療を受けていただける環境です。



治療実績
2025年度 治療実績 1,654 件
月別高気圧合計治療件数(2025年度)

治療科割合(2025年度)

当院では、これまでに以下のような疾患に対して高気圧酸素療法を行ってきました。
- 重症軟部組織感染症(ガス壊疽、壊死性筋膜炎)
- 頭蓋内膿瘍
- 腸閉塞
- 突発性難聴
- 末梢循環障害
- 骨髄炎
- 放射線障害(頭頸部・下部消化管・膀胱・脳 など)
- 放射線療法・抗がん剤治療と併用する悪性腫瘍(頭頸部がん、子宮頸がん、悪性脳腫瘍)
- 網膜動脈閉塞症
このほかにも、幅広い疾患で治療適応があります。
適応の有無は、主治医が医学的に判断します。
治療時の注意点
治療中は気圧が上がるため、耳が詰まる感じや圧迫感を覚えることがあります。
多くの場合、
- 唾を飲み込む
- あくびをする
といった「耳抜き」により症状は和らぎます。
ただし、以下の場合は治療ができない、または慎重な判断が必要となることがあります。
- 未治療の気胸がある方
- 強い風邪症状や副鼻腔炎がある方
- 耳の病気がある方
- 妊娠中の方
- 植え込み型医療デバイスを使用している方
- 閉所恐怖症の方
事前に医師が確認しますので、ご不安な点は必ずご相談ください。
ご希望があれば、治療前に装置の見学も可能です。主治医へお申し出ください。
治療時間について
治療時間枠は、着替え・加圧・減圧の時間を含めて約90分です。
装置内の気圧が上がると扉はロックされ、圧力が下がるまで(約15分程度)開きません。
そのため、治療前にお手洗いを済ませてください。
治療中に体調不良を感じた場合は、すぐに担当技士へお知らせください。
持ち込み物について(安全のための重要なお知らせ)
高濃度の酸素を使用するため、火気の持ち込みは大変危険です。
過去には、使い捨てカイロなどの持ち込みによる事故も報告されています。
当院では事故防止のため、
- 専用の治療衣
- 綿100%の下着
以外の持ち込みを禁止しています。
綿100%の下着がない場合、または表示が確認できない場合は、下着を外し、タオルを羽織った状態で治療着を着用していただきます。
院内1階のコンビニでは、綿100%の下着を販売していますのでご利用ください。
治療前には、スタッフ2名によるボディチェックを行います。
安全確保のため、ご理解とご協力をお願いいたします。
なお、おむつ(当院指定品)は使用可能です。
生理用品については、女性技士へお気軽にお声がけください。



副作用について
高気圧酸素療法は、比較的安全性の高い治療ですが、
- 耳の痛み
- 歯の違和感
- 一時的な視力変化
などが起こることがあります。
治療中に違和感を覚えた場合は、我慢せず、すぐにスタッフへお知らせください。
お問い合わせ・ご相談について
高気圧酸素療法をご希望の方は、
当院の各診療科を受診のうえ、主治医へご相談ください。
当院では自費診療は行っておりません。
高気圧酸素療法は、厚生労働省が定めた疾患に対して保険適用となります。
治療の適応可否は、主治医が医学的に判断します。



