
食べる・飲み込むを支える
― 摂食嚥下サポートネットワーク交流会を開催しました ―
食事のとき、こんな変化はありませんか?
「最近、食事中によくむせるようになった」
「お茶や水が飲みにくそう」
「食事に時間がかかるようになった」
こうした変化は、
年齢のせいだから仕方ないと見過ごされがちです。
しかし、飲み込みにくさ(嚥下障害)は、
誤嚥性肺炎などにつながることもある、体からの大切なサインです。
だからこそ、
「気づくこと」「早めに相談すること」がとても重要になります。
当院が大切にしている「摂食嚥下」という視点
当院の摂食嚥下サポートチームは、
治療だけでなく、
“安全に食べる・飲み込む力を守ること”を大切にしています。


食べることは、
栄養をとるだけでなく、
その人らしい生活や楽しみを支えるもの。
その思いから、
地域全体で摂食嚥下を支えていくための取り組みとして、
摂食嚥下サポートネットワーク交流会を定期的に開催しています。
第5回 摂食嚥下サポートネットワーク交流会開催
2026年1月22日、
第5回 摂食嚥下サポートネットワーク交流会を開催しました。


当日は、
- 多くの医療機関が会場で参加
- ZOOMを通じて、遠方からの参加も多数
と、職種や施設の垣根を越えて、
「飲み込みをどう支えるか」を共有する時間となりました。
交流会の内容①「とろみ」の正しい理解
はじめに、歯科口腔外科 島﨑部長から
とろみの役割や考え方について説明がありました。


とろみをつけることで、
飲み物がゆっくり流れ、
誤って気管に入りにくくなるため、
飲み込みを助ける効果があります。
一方で、
- 濃すぎても飲みにくい
- 薄すぎると効果が不十分
という側面もあり、
「その人に合ったとろみ」が重要であることが強調されました。
内容② とろみ計測のデモンストレーション
続いて、企業(ニュートリー様)による
とろみの濃さを実際に測るデモンストレーションが行われました。




家庭や施設では、
作る人によってとろみの濃さが変わってしまうことも少なくありません。
正しく計測することで、
毎回同じ、安全なとろみを提供できることが、実演を通して分かりやすく紹介されました。



内容③「支える輪」を広げるために
今回の交流会では、
会の名称を改めることについても話し合われました。



これは、
医療職だけでなく、
介護職・福祉職・ご家族など、
より多くの人に活動の意義が伝わるようにするためです。
摂食嚥下の問題は、
一つの職種だけで解決できるものではありません。
地域全体で支える体制づくりを、
これからも大切にしていきます。
内容④ 日常に役立つ商品紹介
最後には、
とろみ調整食品などの商品紹介コーナーも設けられました。



「こんな選択肢があることを知らなかった」
「自宅でも取り入れやすそう」
といった声もあり、
日々の生活にすぐ役立つ情報を共有する時間となりました。
こんなときはご相談ください
- 食事中によくむせる
- 飲み込みにくさが気になる
- ご家族の食事や水分摂取が心配
そんなときは、
「様子を見よう」と一人で抱え込まず、ぜひご相談ください。
当院では、
歯科口腔外科を中心に、飲み込みの状態や生活背景をふまえたサポートを行っています。
ご予約・ご相談方法
- 初診・ご相談の方
歯科口腔外科外来へご連絡ください。(受付時間:9:00~17:00) - 他医療機関からのご紹介の場合
地域連携課までご連絡ください。
「食べること」「飲み込むこと」を、これからも安心して続けていけるように。
地域の皆さまとともに支えていきます。
当院歯科口腔外科では、
専門的な視点から「食べる・飲み込む」を支える診療を行っています。
摂食嚥下に対する考え方や診療内容については、下記ページで詳しくご紹介しています。
▶ 歯科口腔外科 摂食嚥下外来のご案内


