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病院指標 令和4年度

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

目次

年齢階級別退院患者数

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年齢区分0~10~20~30~40~50~60~70~80~90~
患者数1361753204398861,1961,2842,5312,154488

令和4年度退院患者様の人数を10歳刻みの年齢階級別に集計しています。年齢は入院時の満年齢です。令和4年度の全退院患者数は9,609名になります。昨年度と同様に、最も多い年代は70歳台で2,531名、70歳以上で全体の約54%を占めております。0歳~も136名と、幅広い年代構成となっております。少子高齢化社会が進んでいる影響により、今後も入院される患者様の年齢層が上がっていくことが予想されます。当院は急性期病院として入院加療を必要とする多くの患者様に医療を提供できるように、平成30年1月に新築移転(増床)し、現在454床になっております。近隣の医療機関からの紹介件数も年々増加しており、地域住民、地域医療機関と密着した医療の提供に努めております。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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内科

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DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用
パス
060100xx01xxxx小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術539名2.12日2.64日0.00%65.76歳
110310xx99xxxx腎臓又は尿路の感染症 手術なし94名19.62日13.61日10.75%78.37歳
060340xx03x00x胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし87名9.47日8.94日2.27%75.39歳
040081xx99x0xx誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし70名27.64日21.11日11.59%84.58歳
10007xxxxxx1xx2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2-1あり53名14.38日14.28日0.00%58.81歳

一番多い疾患は『小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む)  内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術等』であり、いわゆるポリープです。ほとんどが一泊二日で退院できるため、近隣のクリニックからの紹介も多くなっております。二番目は『腎臓又は尿路の感染症 手術なし』で高齢患者の受診が増加しておりますが、尿路感染症の件数は昨年度より減少しています。三番目の『胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし』は胆管の疾患で、狭窄した部位に内視鏡を用いてステントと呼ばれる筒状の管を留置し、胆汁の流れを良くすることで黄疸等の症状を改善します。四番目は『誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし』で、高齢患者の受診が増加しており施設等からの紹介も多数あります。五番目は『2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2-1あり 』で、糖尿病に対するインスリン加療です。2週間程度の教育入院も行っております。主傷病だけでなく、併存症としても多い疾患となります。

外科

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DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用
パス
060160x001xxxx鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等116名5.44日4.59日0.00%69.98歳
060335xx02000x胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし102名7.01日6.93日0.00%61.09歳
060035xx99x6xx結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2-6あり66名4.36日4.44日0.00%67.08歳
060040xx99x6xx直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2-6あり63名3.41日4.38日0.00%65.92歳
060150xx03xxxx虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等61名5.98日5.32日0.00%38.89歳

外科で一番多い疾患は、『鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等』です。一部の臓器や組織が本来の場所から脱出してしまった状態を「ヘルニア」といい、鼠径部に起こったものを鼠径ヘルニアと呼びます。弱くなった腹壁を補強し、元に戻す手術を行います。>二番目に多い疾患は、『胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし』です。胆嚢炎など、腹腔鏡下で胆嚢を摘出します。三番目と四番目に多い疾患は、それぞれ『結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2-6あり 』、『直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2-6あり』です。結腸癌・直腸癌に対して、分子標的治療薬「アバスチン」を用いた化学療法です。
五番目に多い疾患は、『虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 』で、いわゆる「盲腸」の救急疾患に対する手術療法となります。
ほか、胃癌、肝臓癌、肺癌等の悪性疾患に関しても手術療法を中心とした治療を行っております。さらに、手術療法以外で化学療法などの集学的な治療も行っております。

整形外科

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DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用
パス
160800xx01xxxx股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等239名26.74日26.42日56.07%82.16歳
070343xx01x0xx脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等2なし148名18.03日20.05日2.03%74.47歳
070343xx99x1xx脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等2-1あり120名2.00日2.62日0.00%73.98歳
070230xx01xxxx膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等116名24.79日22.44日19.83%75.51歳
160760xx97xx0x前腕の骨折 手術あり 副傷病なし91名3.13日4.86日0.00%47.00歳

整形外科で一番多い疾患は『股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等』で主に大腿骨近位部骨折に対する手術です。高齢化社会を反映し、平均年齢は80歳以上となっております。当院で行った骨折手術の約30%にあたります。二番目に多い疾患は『脊柱管狭窄  脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術 前方椎体固定等 』で、脊柱管狭窄症に対して除圧や固定を行う手術です。脊椎の骨折は十分な保存療法を行い改善が無い場合や骨癒合が期待できない場合に、BKP(経皮的バルーン椎体形成術)、VBS(経皮的ステント留置型椎体形成術)、脊椎固定術等の手術療法を行っております。三番目に多い疾患が、『脊柱管狭窄  手術なし 手術・処置等2-1あり』で、脊柱管狭窄症に対して行う脊髄腔造影剤使用撮影の検査入院(ミエログラフィー)です。四番目に多い疾患が、変性疾患の『膝関節症 人工関節再置換術等 』で、変形性膝関節症に対し人工関節に置き換える手術です。五番目に多い疾患が『前腕の骨折』で、骨折している部位を切開してプレートとネジなどで固定する手術です。その他、スポーツ外傷・障害など幅広い整形外科疾患に対応しております。MRIやCTを用いて各疾患の積極的診断を行い、保存的加療または手術的加療の判断をしております。高齢者の骨折術後経過の特徴は、体力の低下や疼痛により術直後からのリハビリが出来ない傾向にある事です。当院では近隣施設とも密に連携を図り、術後3週間前後を目安に転院調整を行っております。また比較的若い方で、1ヵ月前後にリハビリで退院可能な場合は、当院から直接自宅へ退院することも少なくありません。
当院は人工関節センター、脊椎内視鏡センターを設置し、より専門性の高い医療の提供に努めております。人工関節センターでは変形性膝関節症の方を対象に、再生医療外来を開設し、PRP(Platelet Rich Plasma)治療を行っております。PRP治療=多血小板血漿療法は、患者様ご自身の血液から抽出した「多血小板血漿(PRP)」を、実施部位に注射する再生医療です。PRP治療は、その名の通り、血小板が豊富に含まれた成分を用いて、血小板の機能を活用した治療法です。血小板には、血管が損傷したとき、固まって出血を止める働きがあります。また、種々の成長因子を放出する働きもあります。PRP療法には、血小板から放出される成長因子等の成分により、傷んだ組織の修復や関節炎の症状軽減を促進させる効果が期待されます。詳細は、当ホームページ内(診療のご案内⇒整形外科⇒『再生医療(PRP治療)』)にてご確認下さい。

形成外科

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DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用
パス
050180xx02xxxx静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等45名2.00日2.66日0.00%68.22歳
020230xx97x0xx眼瞼下垂 手術あり 手術処置等2 なし13名5.69日2.90日0.00%72.62歳
070010xx970xxx骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術処置等1 なし10名3.60日4.50日0.00%58.00歳
160200xx02000x顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術処置等1なし 手術処置等2なし 副傷病なし4.72日
080007xx010xxx皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術処置等1 なし3.94日

形成外科では様々な症例に対する手術を行っております。代表的なものは(1)下肢静脈瘤(足の血管がボコボコ、重い、だるい、つる)に対する血管内レーザー焼灼術、(2)眼瞼下垂症(まぶたが下がる)に対する手術、(3)や(5)のような軟部腫瘍、皮膚・皮下腫瘍(粉瘤や脂肪腫など)、皮膚がんなどの手術、(4)外傷(挫創の縫合)、顔面骨骨折の手術などです。
また、美容外来ではシミ・しわの治療(レーザー・内服・塗り薬)や、美容外科手術なども行っています。 
※患者数10未満の場合は -(ハイフン)で表示しております。

脳神経外科

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DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用
パス
010060×2990401脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術処置等1 なし 手術処置等2 4あり 定義副傷病 なし 重症度等 発症前Rankin Scale 0、1又は2110名20.58日15.97日37.27%72.03歳
010230xx99x4xxてんかん 手術なし 手術処置等24あり105名10.89日6.76日14.29%41.01歳
010040x099000x非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術処置等1 なし 手術処置等2 なし 定義副傷病 なし75名25.69日19.58日72.00%67.79歳
010230xx99x00xてんかん 手術なし 手術処置等2 なし 副傷病 なし43名16.37日7.33日13.95%56.84歳
160100xx99x00x頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術処置等2 なし 副傷病 なし37名8.30日8.54日13.51%66.49歳

脳神経外科で一番多い疾患は、『脳梗塞 手術・処置等2-4あり』です。一次脳卒中センターとして、24時間365日体制で血栓回収術、tPA静注療法を行っています。
二番目に多い疾患は、『てんかん』です。当院はてんかんセンターを設置しております。てんかんセンターについては成人てんかん専門外来を週6日行い、小児てんかんやトランジションにも対応しています。治療は外来での薬剤治療からビデオ脳波による診断、頭蓋内電極留置を含めたてんかん外科治療、ケトン食療法に至るまで行っております。
てんかん発作やてんかん重積の急性期の管理については、neuro ICUで持続脳波モニタリングと綿密な全身管理を行っており、治療困難な症例なども含め、近隣からの紹介を迅速かつ積極的に受け入れ、急性期から慢性期まですべてのフェーズに対応しております。
当センターはてんかんのみならず、脳卒中、脳腫瘍、三叉神経痛などの脳神経外科疾患、頭部外傷、脳炎などの神経救急疾患・神経集中治療を要する疾患にも対応し、夜間・時間外の救急も積極的に受け入れを行っております。入院診療については、ICU, SCU, 一般病棟に至るまで、多科、多職種とのチーム医療を生かし、患者様にとってベストな治療を目指しております。
神経内科外来を充実させ、より幅広い疾患に対応することが可能となっております。SPECT撮影できる条件を生かしつつ、物忘れ外来も週2日行っております。
地域との連携を大事にしながら、よりよい医療を目指してまいります。

小児外科

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DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用
パス
140590xx97xxxx停留精巣 手術あり27名1.07日3.00日0.00%2.70歳
060160x101xxxx鼠径ヘルニア(15歳未満) 小腸切除術 悪性腫瘍手術以外の切除術等23名1.17日2.78日0.00%4.00歳
11022xxx01xxxx男性生殖器疾患 精索捻転手術14名2.14日3.73日0.00%6.93歳
060170xx02xx0x閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 副傷病 なし13名1.08日7.05日0.00%2.23歳
060150xx02xxxx虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの等9.78日

小児外科で一番多い疾患は、『停留精巣 手術あり』で、停留精巣に対する手術です。停留精巣とは陰嚢の中に精巣が入っていない状態で、男の子の先天的な異常の中でもっとも頻度の高い疾患です。精巣が触知出来るタイプは、鼠径部に数cmの横の切開を行い、精巣に収容し固定します。乳幼児から中学生までの患者様の個々の状況に合わせて手術方法(腹腔鏡など)を用意し、ご家族皆さまが納得しうる最善の治療を提供できるよう努めています。二番目に多い疾患は、『鼠径ヘルニア(15歳未満)ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等』で、鼠径ヘルニアに対する手術です。小児の鼠径ヘルニアは立位、啼泣時、排尿・排便時など腹圧上昇時に膨隆、腫瘤が出現する疾患です。成人と原因が異なり、胎児期に形成される腹膜鞘状突起の閉鎖不全が原因とされます。自然治癒することは少なく、また乳児期は血流障害をおこすことが多いため、比較的早期に手術が行われます。
三番目に多い疾患は、『男性生殖器疾患 精索捻転手術』で、体と精巣をつなぐ精索と呼ばれる管がねじれてしまう精索捻転に対する手術です。
※患者数10未満の場合はー(ハイフン)で表示しております。

眼科

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DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用
パス
020110xx97xxx0白内障、水晶体の疾患 手術あり 重症度等片眼311名2.61日2.63日0.00%76.28歳
020150xx97xxxx斜視(外傷性・癒着性を除く。) 手術あり3.11日
020200xx9710xx黄斑、後極変性 手術あり 手術処置等1 あり 手術処置等2 なし5.80日
020220xx97xxx0緑内障 手術あり 重症度等片眼5.18日
020240xx97xxx0硝子体疾患 手術あり 重症度等片眼5.07日

眼科の入院で多い疾患は、『白内障』です。白内障は水晶体が灰白色や茶褐色ににごり、物がかすんだりぼやけて見えたりするようになります。進行した白内障に対しては、手術を行ない、視力を回復させます。『斜視』は左右の目の視線が合わない状態を言います。『黄斑及び後極の変性』は黄斑部に膜がはり、視力低下やゆがみを生じる病気です。『緑内障」は、神経が障害され視野が欠けてくる病気です。緑内障の視力障害の進行を止めたり遅らせたりする為には、眼圧を下降させることが最も有効です。眼圧を下げる為に薬物治療等を行いますが、更に眼圧を下げる必要がある場合には、手術を行います。『硝子体疾患』は、硝子体と呼ばれる目の中の透明なゼリー状の組織が、炎症や出血で混濁したり、網膜と癒着することによって視力障害を及す病気です。平均在院日数は全国と比べて大きな差異はありません。また、平均年齢も前年度と比べて大きな変化はありません。※患者数10未満の場合は -(ハイフン)で表示しております。

耳鼻咽喉科

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DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用
パス
030428xxxxxxxx突発性難聴72名7.74日8.56日0.00%53.01歳
030240xx99xxxxx扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし69名6.23日5.69日0.00%35.35歳
030350xxxxxxxx慢性副鼻腔炎63名9.17日6.23日0.00%53.48歳
030400xx99xxxx前庭機能障害 手術なし54名5.80日4.79日0.00%64.85歳
030390xx99xxxx顔面神経障害 手術なし46名8.39日8.81日0.00%49.87歳

耳鼻科で一番多い疾患は『突発性難聴』で突然発症する難聴を特徴とする病気ですが、当院では一般的な内服・点滴治療に加えて<高気圧酸素療法>を導入することで、治療効果の向上を実現しています。二番目の『扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし』は、のどの痛みで食事が摂れなくなったり、日常生活に支障が出たりしている方が入院されています。三番目の『慢性副鼻腔炎』は当院で行っている<口蓋扁桃手術(摘出)>や<内視鏡下鼻・副鼻腔手術>といった手術の対象疾患です。四番目に多い『前庭機能障害 手術なし』は、いわゆる<めまい症>のことで、症状が強く日常生活が困難な方が入院されます。五番目の『顔面神経麻痺 手術なし』は顔の筋肉を動かす神経に麻痺が起きる病気で、様々な症状や後遺症が出る病気です。概ね一週間程度の入院で治療しています。

泌尿器科

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DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用
パス
110080xx991xxx前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置等1 あり92名2.11日2.45日0.00%70.11歳
110070xx03x20x膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 2あり 定義副傷病 なし35名6.17日6.66日0.00%72.31歳
110080xx01xxxx前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等22名10.95日11.30日0.00%71.73歳
11012xxx02xx0x上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 副傷病なし22名2.45日5.29日4.55%62.50歳
11012xxx97xx0x上部尿路疾患 その他の手術あり 副傷病 なし14名3.00日7.20日0.00%60.71歳

当科では内視鏡手術やロボット支援手術といった低侵襲治療を積極的に行っております。中でも前立腺癌、膀胱癌、腎癌、腎盂尿管癌に対するロボット支援手術、前立腺肥大症、尿管結石に対する内視鏡手術を多く行っております。

婦人科

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DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用
パス
120070xx02xxxx卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等149名5.11日6.04日0.00%43.07歳
120120xx97xxxx卵巣・卵管・広間膜の非炎症性疾患 手術あり124名5.11日6.21日0.00%45.38歳
120060xx02xxxx子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等114名4.64日5.98日0.00%43.05歳
120110xx02xxxx子宮・子宮附属器の炎症性疾患 骨盤腹膜外膿瘍切開排膿術等90名5.16日9.60日0.00%42.62歳
120090xx97xxxx生殖器脱出症 手術あり42名4.14日8.07日0.00%74.17歳

当院は婦人科腹腔鏡センターを設置しており、婦人科腹腔鏡手術において最も難易度が高いとされる腹腔鏡下子宮全摘術が当院で最もスタンダードかつ件数の多い手術となっております。良性手術全例を腹腔鏡下にて施行しており、癒着が強く敬遠されがちな子宮内膜症症例も同様に実施しております。また、当院では平均在院日数が全国平均よりも短く、早期の社会復帰やADL低下予防に努めております。

循環器内科

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DPCコードDPC名称患者数平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率平均年齢患者用
パス
050130xx9900x0心不全 手術なし 手術処置等1なし 手術処置等2なし 副傷病他の病院・診療所の病棟からの転院以外41名13.83日17.54日12.20%81.66歳
050130xx9902xx心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり36名26.03日24.17日13.89%84.00歳
050050xx0200xx狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術処置等1 なし、1,2あり 手術処置等2 なし32名6.03日4.26日0.00%65.72歳
050130xx97020x心不全 その他の手術あり 手術処置等1 なし、1あり 手術処置等2 2あり 定義副傷病 なし31名37.19日37.01日25.81%80.68歳
050130xx9912xx心不全 手術なし 手術処置等1 1あり 手術処置等2 2あり30名21.07日21.38日6.67%70.67歳

循環器内科で一番症例の多い『心不全』とは、心臓に何らかの異常があり、心臓のポンプ機能が低下して、全身の臓器が必要とする血液を十分に送り出せなくなった状態をいいます。入院加療のほか薬物療法、栄養指導、心臓リハビリテーションなどの二次予防も行っております。『心不全 手術・処置等2-2あり』は、放射性医薬品というお薬を体内に投薬して、心臓の筋肉への血液供給が十分かを調べる検査を実施した症例です。『心不全 その他の手術あり』は、冠動脈ステントやペースメーカー移植術、輸血等を実施した症例になります。
次に症例の多い『狭心症、虚血性心疾患』とは、心臓の筋肉に必要な栄養や酸素を運ぶ血管(冠動脈)が細くなったり詰まったりして、心臓に十分な血液が送られなくなることによって胸の痛みなどが生じる状態をいいます。『狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等』は、経皮的冠動脈ステント留置術を実施した症例です。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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初発再発病期分類
基準(※)
版数
Stage IStage IIStage IIIStage IV不明
胃癌6316352718
大腸癌384152117626829
乳癌192818
肺癌18
肝癌18

TNM分類,2:癌取扱い規約

現在日本で最も罹患率の高い5つのがん(胃癌・大腸癌・乳癌・肺癌・肝癌)の病期(stage)ごとの症例数を集計したものです。
手術(腹腔鏡、内視鏡、他)、抗がん剤治療のほか、緩和ケア病棟も有しチーム医療を行っています。5大がんの患者数は大腸癌が最も多く、約65%を占めております。次いで胃癌、乳癌、肺癌、肝癌となります。癌の診断検査目的の場合、入院中に進行度が確定せずStage不明となります。※患者数10未満の場合は -(ハイフン)で表示しております。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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患者数平均在院日数平均年齢
軽症4.80日41.80歳
中等症93人21.62日78.04歳
重症22人25.82日83.64歳
超重症15人49.93日78.33歳
不明

普段の社会生活を送っている中で罹患した肺炎を市中肺炎といいます。入院時の各状況、年齢(Age)、脱水(Dehydration)、呼吸(Respiration)、意識(Orientation)、血圧(Pressure)の5つについて点数化(A-DROP)し、重症度判定をしております。高齢化するほど重症化する傾向があり、入院期間も長期化してきます。早期の離床を目指したリハビリを実施し、合併症や重症化に対する予防を心がけております。
昨年度と比較しますと、軽度患者数は減少し平均年齢は10歳ほど若くなっており、在院日数も約半分に短縮されました。中等度患者数が多少増加しておりますが、平均在院日数と平均年齢には大きな差は見られません。重度患者に関しては患者数が減少しており、在院日数は5日程度短縮しています。超重度患者数と平均年齢は横ばいですが、在院日数が長期化傾向にあります。※患者数10未満の場合は -(ハイフン)で表示しております。

脳梗塞の患者数等

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発症日から患者数平均在院日数平均年齢転院率
3日以内298人27.17日75.79歳49.33%
その他38人24.84日73.68歳23.68%

当院は集中治療室(ICU)10床、脳卒中ケアユニット(8床)、CT・3テスラMRI(2台)、SPECT、アンギオ装置(2台)を有し、24時間365日体制で血栓回収術、血栓溶解療法(t-PA)に対応しております。夜間は脳神経外科の当直医師、神経集中治療部のICU当直医師を配置し、並列で緊急対応できる体制を整えております。急性期は病態に応じてSCUまたはICUにて全身管理を含む治療を行います。二次予防も非常に重要であり、必要であれば、循環器と連携し経食道心エコーを行い、正確な病型診断に基づいた抗血栓薬の選択を行います。全身合併症の評価、心疾患のスクリーニングを行い、必要に応じ循環器内科と連携し冠動脈CTなどの評価も行います。リハビリや看護師、薬剤師、ソーシャルワーカーとの回診で情報を共有することで、患者様の社会復帰や生活復帰を目指して効率よく治療が運ぶようにしています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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内科

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Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用
パス
K7211内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)500名0.11日1.14日0.00%66.06歳
K688内視鏡的胆道ステント留置術65名4.00日12.00日7.69%76.22歳
K6532内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術51名0.00日5.27日0.00%77.00歳
K654内視鏡的消化管止血術46名4.76日16.76日6.52%74.17歳
K7212内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上)41名1.00日3.80日2.44%64.17歳

一番多い手術は『内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)』で、五番目の『内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上)』も同様の手術となり、小さなポリープを切除するものです。経過が良ければどちらも短期間で退院が可能となります。二番目に多い手術は『内視鏡的胆道ステント留置術』となり、主に胆管炎に対する手術で胆管・膵管の閉塞部位にステントというストロー状の短い管を入れて、胆汁や膵液の流れを良くする治療です。三番目に多い手術は『内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術』で、がんのある部分の粘膜下層までを剥離し、がんを一括切除する治療法です。四番目は『内視鏡的消化管止血術』で、胃・十二指腸潰瘍出血に対して行う手術で、出血部位や露出血管の状態などによってクリップ止血法と高周波焼灼止血術を選択して実施します。

外科

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Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用
パス
K7211内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)500名0.11日1.14日0.00%66.06歳
K688内視鏡的胆道ステント留置術65名4.00日12.00日7.69%76.22歳
K6532内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術51名0.00日5.27日0.00%77.00歳
K654内視鏡的消化管止血術46名4.76日16.76日6.52%74.17歳
K7212内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上)41名1.00日3.80日2.44%64.17歳

外科で一番多い手術は、『腹腔鏡下胆嚢摘出術』、二番目に多い手術は、『腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術』、三番目に多い手術は『腹腔鏡下虫垂切除術』、四番目に多い手術は『腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術』と、腹腔鏡を用いた手術に力を入れております。腹腔鏡手術は体に数ヶ所小さな穴をあけ、炭酸ガスを注入してお腹を膨らませ、その空間に腹腔鏡を挿入して行う手術手技のことです。 「きずが小さく痛みが少ない」、「開腹手術と比較して回復が早い」、「術後の癒着が少ない」など、低侵襲手術として大きなメリットがあります。五番目の『ヘルニア手術 鼠径ヘルニア』は、患者様の状態や希望に応じ、従来の手術法や腹腔鏡で手術を施行しています。

整形外科

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Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用
パス
K0821人工関節置換術(膝、股)186名2.13日21.77日16.67%73.34歳
K0461骨折観血的手術(大腿、上腕、肩甲骨)182名3.41日18.27日44.51%75.16歳
K1422脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方又は後側方固定)116名3.20日20.61日17.24%74.85歳
K0811人工骨頭挿入術(股、肩)110名5.62日21.53日54.55%81.08歳
K0462骨折観血的手術(前腕、下腿、手舟状骨)84名2.76日9.25日10.71%54.48歳

整形外科で一番多い手術は、『人工関節置換術(膝、股)』です。変形性関節症、慢性関節リウマチ、外傷などのため関節が重度に破壊され、股関節の痛みや歩行障害などが生じた場合は壊れた関節を人工材料の関節に置き換える手術を行います。当院は治療を速やかに行えるように人工関節センターを設置しております。人工関節手術を希望される方で、特に運動能力の低下が著しく介護が必要になった80歳以上の高齢の患者様には、十分なリハビリを行い日常生活の自立を治療目標としております。近隣在住の方が多く、リハビリ病院への転院を希望されない方も少なくないため、入院日数はやや長くなっております。骨折に対する手術は年間700件を超えており、上位五番のうちの三つを占め二番目の『骨折観血的手術(大腿、上腕、肩甲骨)』、四番目の『人工骨頭挿入術(股、肩)』、五番目の『骨折観血的手術(前腕、下腿、手舟状骨)』がその代表です。受傷2日以内の手術を目標としておりますが、入院時に体調が悪い高齢者も多く状態を整えてから手術する方もいるため術前の日数がやや長くなっています。
三番目に多い手術は、『脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(後方又は後側方固定)』で脊柱管狭窄症に対する手術です。脊椎には脊柱管と呼ばれる脳から続く脊髄神経を通す管があります。脊椎の老化や炎症・外傷などで椎間板が傷んだり、脊椎自体の変形や靭帯の肥厚や骨化のために脊柱管が狭窄し神経が圧迫され下肢痛やしびれを起こして歩けなくなることがあります。この状態を脊柱管狭窄症といいます。手術では脊柱管後面の椎弓という骨と黄色靭帯を切除し、神経を圧迫している椎間板ヘルニアがある場合ヘルニアを摘出して神経の圧迫を取り除きます。当院は脊髄内視鏡センターを設置し専門性の高い医療の提供に努めています。脊椎手術は年間400件以上行っており、脊椎指導医2名で治療成績の向上を図ると共に予約から治療までの時間短縮を目指し治療に当たっています。

形成外科

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Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用
パス
K617-4下肢静脈瘤血管内焼灼術45名0.00日1.00日0.00%68.22歳
K2191眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法)10名0.00日5.50日0.00%72.90歳
K0063皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満)
K0062皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3cm以上6cm未満)
K2193眼瞼下垂症手術(その他のもの)

当院では、下肢静脈瘤に対して皮膚を切開することなく、最新の1470nmレーザー治療を1泊入院で施行しております。
眼瞼下垂症では、主に眼瞼挙筋前転法(挙筋腱膜を瞼板に再固定し、まぶたを上げる力を取り戻す手術)を行っています。術後の腫れを考慮して数日程度の入院をお勧めしております。
※患者数10未満の場合は -(ハイフン)で表示しております。

脳神経外科

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Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用
パス
K164-2慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術50名0.44日17.96日16.00%
79.02歳
K1771脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所)19名0.84日33.53日31.58%67.21歳
K1783脳血管内手術 脳血管内ステントを用いるもの18名2.72日8.22日11.11%63.72歳
K178-4経皮的脳血栓回収術17名0.18日36.65日76.47%79.24歳
K1643頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの)脳内のもの15名0.33日45.33日100.00%64.07歳

脳外科で一番多い手術は、『慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術』です。慢性硬膜下血腫とは、頭部打撲後などに硬膜という膜と脳のとの間に徐々に血がたまって脳を圧迫する病気です。局所麻酔下で血腫の洗浄除去を行うことで、脳の圧迫を解除し症状を改善します。二番目に多い手術は、『脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所)』です。脳動脈頚部クリッピング手術とは、脳動脈瘤の根本の部分に金属製のクリップをかける事で、血液がこれ以上動脈瘤の方へ入らないようにする手術です。また、クリップをかける事で瘤の破裂により脳血管から多量に出血してしまう事を防ぎます。三番目に多い手術が、『脳血管内手術 脳血管内ステントを用いるもの』で、脳動脈瘤等の脳血管異常に対して、血管内ステントを用いて行う手術です。四番目に多い手術が、『経皮的脳血栓回収術』で急性期脳梗塞に対する手術です。脳梗塞は、脳の主要血管が血栓などで閉塞し、脳血流が流れなくなった状態です。鼠径部の動脈(または上腕の動脈)からカテーテルを挿入し、頭の中の血管に進め、血管を塞いでいる血栓を回収し、閉塞した血管を再開させます。再開通までの時間が短ければ短いほど予後が良いため、可及的速やかに処置を開始することが重要です。脳血栓回収療法に関して当院は積極的に取り組んでおり、再開通までの時間の短縮化および最新の器具導入による再開通率と成績の向上に努めております。五番目に多い手術が『頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの) 脳内のもの』です。
地域の病院として、脳神経外科手術全般に対応しております。高齢の患者様が多いのが特徴であり、確実かつ負担の少ない手術を目指しております。
脳腫瘍についてはナビゲーションや術中モニタリングを用いて安全で確実な摘出を目指しております。神経集中治療部と共同で治療にあたっており、綿密で安全な周術期管理を目指しております。

小児外科

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Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用
パス
K836停留精巣固定術28名0.00日0.14日0.00%2.89歳
K6335ヘルニア手術 鼠径ヘルニア19名0.00日0.05日0.00%2.95歳
K6333ヘルニア手術 臍ヘルニア11名0.00日0.00日0.00%2.36歳
K634腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側)10名0.00日0.40日0.00%4.80歳
K718-21腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの)

当院は、地域医療を担う医療センターとして身近な小児外科疾患に対し、小児外科専門医による手術を昨年度106件施行致しました。小児のからだは単に大人を小さくしただけでなく、あらゆる臓器が未熟であり、このような小児の特徴を十分知った上で手術前後の治療を行うことが必要です。共働き世帯の多い当地域で幼い患児とご家族の負担を極力抑えられるように、入退院のスムーズな手続きを構築し、予定手術症例のほとんどを日帰りで行っています。※患者数10未満の場合は -(ハイフン)で表示しております。

眼科

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Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用
パス
K2821ロ水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの312名0.60日1.01日0.00%76.16歳
K2801硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含むもの)
K2422斜視手術(後転法)
K2802硝子体茎顕微鏡下離断術(その他のもの)
K279硝子体切除術

眼科で一番多い手術は、白内障の手術『水晶体再建術(眼内レンズを挿入)』です。白内障手術では超音波水晶体乳化吸引術および眼内レンズ挿入術を行なっております。『硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含むもの)』は、硝子体の中の出血、混濁を硝子体とともに切除して透明性を確保し、網膜前膜や網膜にできた増殖膜を取り除き、網膜の病気の進行を抑え、網膜の機能の障害を改善させる手術です。
斜視手術では、眼球に付いている筋肉の位置や長さを変え、筋を弱めたり(後転法)、強めたり(前転法)する手術を行ないます。幼小児の手術では全身麻酔で行っております。※患者数10未満の場合は -(ハイフン)で表示しております。

耳鼻咽喉科

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Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用
パス
K340-5内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(複数洞副鼻腔手術)49名1.29日6.98日0.00%54.14歳
K3772口蓋扁桃手術(摘出)31名1.23日7.81日0.00%26.58歳
K368扁桃周囲膿瘍切開術24名0.13日5.83日0.00%43.38歳
K347-5内視鏡下鼻腔手術I型(下鼻甲介手術)17名1.00日5.59日0.00%47.24歳
K340-6内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅳ型(汎副鼻腔手術)12名1.00日6.83日0.00%57.67歳

耳鼻科で一番、四番目、五番目に多い手術は、『内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型(複数洞副鼻腔手術)』、『内視鏡下鼻腔手術I型(下鼻甲介手術)』、『内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅳ型(汎副鼻腔手術)』で、その名の通り内視鏡を使って、慢性副鼻腔炎・鼻茸・蓄膿症や鼻の粘膜の肥厚による鼻づまり症状を改善するために行います。これらの鼻・副鼻腔の手術は睡眠時無呼吸症候群の治療としても行うことがあり、その必要性については当院の睡眠時無呼吸症候群外来で検査を行っています。二番目は『口蓋扁桃手術(摘出)』で、何度も扁桃炎に炎症を繰り返す方などが対象です。三番目の『扁桃周囲膿瘍切開術』は急性扁桃炎等で来院された患者様に対して行い、適宜局所麻酔もしくは無麻酔で扁桃に溜まった膿を出す手術になります。

泌尿器科

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Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用
パス
K8036イ膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの)49名1.02日5.12日0.00%73.96歳
K7811経尿道的尿路結石除去術(レーザー)24名0.21日1.21日4.17%63.67歳
K843-4腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの)22名1.82日8.14日0.00%71.73歳
K783-2経尿道的尿管ステント留置術20名0.45日2.35日0.00%64.05歳
K841-21経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術(ホルミウムレーザー等使用)

当科では内視鏡手術やロボット支援手術といった低侵襲治療を積極的に行っております。中でも前立腺癌、膀胱癌、腎癌、腎盂尿管癌に対するロボット支援手術、前立腺肥大症、尿管結石に対する内視鏡手術を多く行っております。※患者数10未満の場合はー(ハイフン)で表示しております。

婦人科

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Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用
パス
K877-2腹腔鏡下膣式子宮全摘術283名1.07日3.02日0.00%46.79歳
K8882子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの114名0.99日3.15日0.00%41.13歳
K872-2腹腔鏡下子宮筋腫摘出(核出)術94名1.00日3.20日0.00%39.22歳
K865-2腹腔鏡下仙骨腟固定術26名1.00日3.08日0.00%72.38歳
K867子宮頸部(腟部)切除術25名0.00日1.00日0.00%41.00歳

婦人科で一番多い手術は、『子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 』です。二番目に多い手術は、『子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの』です。三番目に多い手術は、『腹腔鏡下子宮筋腫摘出(核出)術』で、四番目に多い手術は、『腹腔鏡下仙骨腟固定術』です。当院は婦人科腹腔鏡手術センターを設置しており、腹腔鏡手術が当院のスタンダードとなっております。一般的に最も難易度が高い腹腔鏡下子宮全摘術が当院で最も多い手術件数になっていることが特徴で、巨大な腫瘍や癒着が高度な方も全例腹腔鏡手術で対応しております。

循環器内科

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Kコード名称患者数平均
術前日数
平均
術後日数
転院率平均年齢患者用
パス
K5493経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの)43名5.19日8.67日11.63%70.67歳
K5492経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症に対するもの)19名0.53日17.74日5.26%64.95歳
K616四肢の血管拡張術・血栓除去術17名4.82日15.35日11.76%75.35歳
K5972ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合)15名5.87日8.47日13.33%81.80歳
K596体外ペースメーキング術

循環器内科で上位を占める手術、『経皮的冠動脈ステント留置術』は、狭心症などの虚血性心疾患に対するカテーテル治療です。虚血性心疾患は心臓の筋肉に必要な栄養や酸素を運ぶ血管(冠動脈)が細くなったり詰まったりして、心臓に十分な血液が送られなくなることによって起こります。このため、カテーテルという医療用の細く柔らかいチューブを差し込んで、血管の狭くなった部分を広げて、血液のスムーズな流れを取り戻す治療を行います。三番目に多い手術、『四肢の血管拡張術・血栓除去術』は、下肢の閉塞性動脈硬化症などに対して行います。血管の狭窄(細くなっている部分)や閉塞(詰まって流れない状態)している部分を風船の付いたカテーテルで拡張したり、ステントという金属メッシュの管を留置したりすることで元通りの太さの血管にする治療です。また、血栓(血の固まり)によって閉塞した場合はその血栓を取り除いたり、血栓を溶かす薬を注入して治療します。四番目に多い手術、『ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合)』は、徐脈性不整脈に対して行います。徐脈性不整脈脈は脈が遅くなる不整脈で、安静時や軽い労作でも、めまいや息切れを起こすことがあり、 ペースメーカーを移植し、脈を戻します。五番目に多い手術、『体外ペースメーキング術』は、完全房室ブロック(CAVB)・洞機能不全症候群(SSS)・徐脈性心房細動(Af)にて自己心拍による血行動態の維持が困難な場合に、一時ペーシングを行います。改善しない場合は、永久ペースメーカーの植え込みが必要です。※患者数10未満の場合はー(ハイフン)で表示しております。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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DPC傷病名入院契機症例数発生率
130100播種性血管内凝固症候群同一
異なる
180010敗血症同一15人0.16%
異なる66人0.69%
180035その他の真菌感染症同一
異なる10人0.10%
180040手術・処置等の合併症同一20人0.21%
異なる

『播種性血管内凝固症候群』はDICと呼ばれ、さまざまな重症の基礎疾患のために過剰な血液凝固反応活性化が生ずるため生体内の抗血栓性の制御能が十分でなくなり、全身の細小血管内で微小血栓が多発して臓器不全、出血傾向のみられる重症の病気です。
『敗血症』は、血液中に細菌が入り込んでおこる菌血症や、ほかの感染症に対する重篤な全身性の反応に加え、体の重要な器官(臓器)の機能不全が起こる病態です。
『真菌感染症』は、真菌によって引き起こされる感染症です。
『手術・処置等の合併症』は、手術や処置などの後、それらがもとになって起こることがある病気です。
当院はICUを有しており重症症例、大手術後の患者様を多く診療しております。そのため血液凝固異常やさまざまな感染症の合併により敗血症や播種性血管内凝固症候群(DIC)がおこることがあります。合併症は、最善の手術や処置を尽くしても、全ての患者さんで一定の確率で起こり得るもので、医療ミスとは異なります。適切な治療が行えるようスタッフ全員で取り組んでおります。※患者数10未満の場合は -(ハイフン)で表示しております。

更新履歴

2023.9.28 令和4年度 病院指標を公開しました。

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