前皮神経絞扼症候群

当科紹介

概要

ご挨拶

このたびは、当院の前皮神経絞扼症候群のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

原因がはっきりしない腹痛に長く悩まれている方は少なくありません。
内科的な検査で異常が見つからず、「気のせいではないか」「付き合っていくしかないのではないか」と言われ、不安や孤独を感じておられる方も多いのではないでしょうか。

ACNESAnterior Cutaneous Nerve Entrapment Syndrome:前皮神経絞扼症候群)は、そのような「原因不明」とされてきた腹痛の中に隠れている、見逃されやすい疾患の一つです。腹壁の小さな神経が、筋膜や周囲組織によって圧迫されることで、鋭い痛みや慢性的な違和感を引き起こします。

私たちはこれまで、数多くの患者さんの診療と手術治療を通じて、この疾患の診断・治療に取り組んできました。適切に診断され、適切な治療が行われれば、速やかな疼痛改善が期待できる疾患であるという実感を持っています。一方で、症状の現れ方や病態は一人ひとり異なり、決して単純ではありません。

だからこそ当院では、

  • 丁寧な問診と身体診察による診断
  • 必要に応じた神経ブロックによる評価
  • 外科的治療と病理診断

を行い、「その方にとって最も納得できる治療」を一緒に考えていくことを大切にしています。特に外科的治療を積極的に取り組み、顕微鏡検査による病理組織学的評価を行い、見えない痛みを可視化することを最も重要視しています。

すべての方に同じ結果をお約束できるわけではありません。しかし、これまで「原因がわからない」とされてきた痛みに対して、別の見方と治療の選択肢があることをお伝えできればと考えています。

つらい痛みで日常生活に支障をきたしている方、診断や治療に悩まれている方は、どうぞお気軽にご相談ください。

本サイトが、皆さまにとって新たな一歩のきっかけとなれば幸いです。

2026年4月吉日
副院長 / 小児外科 / 総合診療科
李 慶徳