[2016/06/23]
ここ数年でしょうか、子どもの便秘が増えています。
子ども、特に幼児期や小学校くらいまでの便秘は、
一時的なものはありましたが、慢性の便秘は少なかったと思います。
最近は保育園、幼稚園児の慢性便秘も多いです。
理由はいくつかありますが、生活の変化が根底にあるように思います。
一つ目は食生活です。どうしても子どもが好きなものや、簡単に食べられるものに偏りがちで、食物繊維などが多い野菜やしっかり噛まないと食べられないものは敬遠されがちです。
二つ目は運動不足です。子どもはもともと腹筋がまだ弱いのですが、
今の子どもたちは幼児期から身体を動かすことが少ないのでますます筋力が落ちています。
これも便秘の原因の一つです。
そして生活リズムの乱れとストレスです。
胃腸の働きは自律神経に左右されます。起きる時間、食事の時間、寝る時間、そしてウンチをする時間。このように身体のリズムができていると、身体は正直ですから、そのリズムにのってきます。でも今は大人の生活も忙しすぎて、なかなか子どもたちにゆっくり生活リズムを作ってあげる余裕がないのかもしれません。
そして今の社会では、大人だけでなく子どもたちも日常色々なストレスをかかえているようです。大人の生活に巻き込まれて、睡眠不足や家庭でのコミュニケーションの不足などもあります。
もしお子さんが、いつもウンチをするのに辛そう、お尻を痛がる(こうなるとウンチをするのが怖くてますますしなくなります)、4日以上ウンチがでないのが当たり前、時々出血するなどの症状があったら、まず食生活や生活リズムを整えてみて、それでも難しいなら
小児科を受診して相談してみてください。子どもでも慢性の便秘になると、治るのに数ヶ月はかかります。