診察室だより

あけましておめでとうございます。

[2011/01/01]

今年はうさぎ年、子どもたちが元気に飛び跳ねられるような年になるといいですね。
年が明けた外来では、相変わらずウィルス性胃腸炎と思われる嘔吐下痢が流行っています。
子どもにとっては、発熱よりも嘔吐が続く方が体のダメージが大きいことがよくあります。
水分をとっても、すぐに気持悪くて吐く、ということが3回以上続いたら、早めに医療機関を受診してください。小さければ小さいほど脱水にもなりやすいものです。
インフルエンザも主にA型ですが、少しずつ増えてきました。
当院のデータでは、今の状態が、平成20年の2月くらいがピークの流行状況に似ています。今後の様子に注意しましょう。

みなさんもご存知とは思いますが、インフルエンザの迅速診断は熱が出てから少なくとも半日以上くらいたたないと正確な診断はできません。
一方、インフルエンザの治療薬は発症して48時間以内くらいに使わないと効果がありません。これらのことをよく考えて受診するようにしてください。最後に予防接種のことです。

国からの補助に加えて、朝霞市は1月11日以降、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、子宮頸がんワクチンの補助を行い、該当する年令の子どもたちは無料になります。
ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンは小さい子どもたちの重症な病気、髄膜炎を予防する大事なワクチンです。特に保育園などの集団生活をする子どもたちは、肺炎球菌の中耳炎や肺炎もかかりやすいですし、抗生剤の効きにくい耐性菌もあります。
ぜひこの機会に早めに受けるようにしてください。 この一年が皆さんにとって良い年でありますように。