診察室だより

皆さんはVPDという言葉をご存知ですか?
たぶん多くの方が知らないと思います。
これはVaccine Preventable Diseases＝ワクチンで防げる病気の略語です。

子どもたちがかかりやすいVPDには次のようなものがあります。

VPDホームページより引用

世界中にはとてもたくさんの感染症がありますが、予防のためのワクチンが開発されているVPDはごく少数派です。
しかし、せっかくワクチンがあっても接種しなければ予防できません。
防ぐ方法がある病気を防がない。
これはとてももったいないと思いませんか?

あまり知られていないことですが、日本では欧米などの国に比べて大変多くの子どもたちがVPDにかかって、健康を損ねたり命を落としたりしています。
なぜかというと、ワクチンの効果や接種しなかったときの不利益についての正確な情報を知らないからだと思います。
『VPDを知って、子どもを守ろう』という会があります。
このホームページからリンクからリンクしていますので、ぜひ読んでみて下さい。
きっと日本の予防接種の実態ときちんとした知識がわかると思います。
昨年12月からヒブワクチンがやっと始まり、日本脳炎の新しいワクチンも接種できるようになりました。一人でも多くの子ども達が予防できた病気にかかって苦しむことがないように願ってやみません。