診察室だより

今はインフルエンザの流行がピークのようです。

[2013/02/06]

年が明けて、あっという間にひと月がたってしまいました。
昨年はこのページもなかなか更新できませんでしたので、今年は少しずつでも
その時々のトピックスや感想などを書いていきたいと思っています。

今はインフルエンザの流行がピークのようです。
病院でも、科を問わず、毎日多くの患者さんが訪れてインフルエンザと診断されています。
小児科の立場でみると、今年が特別多いというわけでもなく、今のところは例年通りかなという感じですが、これからの状況をみていかないとわかりません。
重症な例は比較的少なく、わりあい元気で、熱もそれほど高くなくても、まわりで流行っているから心配でということで検査をすると、インフルエンザでした、という例も多いようです。もちろん今シーズン、インフルエンザワクチンを接種しても、かかってしまう人もいますが、接種していない人の方が圧倒的にかかる率は高いです。
ご存知の方も多いと思いますが、インフルエンザの検査は発熱してから半日以上たたないと正確な結果がでません。それでももちろんその結果が100%というわけではありませんし、お子さんの症状で再検査をしてみたら、2回目で陽性になったという例ももちろんあります。
お子さんの症状によって検査をするかしないかは判断しますが、基本的に熱が出てすぐでは検査できない場合が多いので、そこのところを理解して受診していただけたらと思います。

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もう一つ、予防接種の件についてお知らせします。
昨年から導入された、不活化ポリオワクチンと4種混合ワクチンについてですが、ワクチンの流通量が足りず、各地域で割り当て制のようになっています。
当院でも納入されるワクチンの量が決められていて、なかなか手に入りませんでした。
最近不活化ポリオに関しては、大分順調に入ってきますので、以前に比べると予約は取りやすいと思います。もしまだポリオの接種をしていない人はぜひ早めに受けて下さい。
4種混合に関しては、まだまだ入りにくいのが現状です。少なくとも3回接種が必要になりますので、きちんと納入されることが確認できないとなかなか一般の方にスタートできないのが状況ですので、その点はご理解下さい。
最後にヒブワクチンの追加接種ですが、以前は「初回接種終了後からおおむね1年後」となっていましたが、「初回接種終了後7~13か月の間に接種すること」と変更されました。
初回接種の最後がいつかにもよりますが、多くの方が、1歳過ぎて肺炎球菌ワクチンと同時接種で大丈夫だと思います。 細菌性髄膜炎は年令が小さい子どもほどかかりやすいので、1歳すぎたら早めに追加接種をして免疫をつけてあげて下さい。
特に保育園に入っている、あるいはこれから入るお子さんは、中耳炎や肺炎になりやすいので、ぜひ早めの接種を考えて下さい。