診察室だより

東日本大震災の被害は本当にひどいものでした。

[2011/04/01]

被災された方々には心からお見舞い申し上げます。
復興にはまだまだかなりの時間がかかると思われますが、一日でも早く明るい光が見えるようにと祈らずにはいられません。

その後の原発事故による影響もだんだん大きくなるようです。
計画停電の影響で病院も、検査やレントゲンなど業務に支障が出ることもありましたが、今のところ(4月1日現在)通常に行われています。
小児科の診察や予防接種外来も停電がなければ普通通りに行います。
また放射能の問題が毎日報道されています。お母さんたちにとってはとても心配なことだと思いますが、色々な情報に惑わされないようにしていただきたいと思います。
水道水のことに関しては下記に、日本小児科学会を中心とした見解を載せておきますので、参考にしてみてください。また日本産婦人科学会、日本医学放射線学会などでも案内や解説を出しています。
乳児のミルクはいわゆる主食になるわけですし、一日に使う水の量が多いので、心配な場合はミネラルウオーターを使ってもよいと思いますが、下記の見解にもあるとおり、硬水(外国産)の中には、ナトリウム、カリウムなどの量が日本の水と違うものがあり、その水でミルクを作ると赤ちゃんに有害なことがありますから、その点だけよく注意してください。今の時点(4月1日)では、普通の水道水で問題ないと思います。
今後の状況の変化に注意していきましょう。

もう一つ、小児肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンの接種が4月1日より再開されることになりました。当科では4月8日(金)の予防接種外来から始める予定です。
予約を受け付けていますので、お問い合わせください。
間隔があいてしまっても大丈夫ですから、すでに接種を始めていて、途中になっている方は早めに接種をしてください。

4月は、入園、入学など環境が変わって、お子さんにも色々変化が起こる時期です。
どうかあたたかい目でしっかり見守っていただきたいと思います。