診察室だより

春から新しい予防接種がはじまります。

[2010/02/17]

新しい年も、もう2月の半ばを過ぎ、インフルエンザもだいぶ落ち着きました。それでもちらほら 一週間に数人は患者さんがいます。
最近この地域ではおたふくかぜが流行しているようです。おたふくかぜは、耳の下にある耳下腺が腫れて痛み、熱もでます。耳下腺のほかに、顎の下の顎下腺が腫れることもあります。
腫れがひくまで学校や幼稚園、保育園などには行かれません。治るまでにだいたい一週間くらいかかり、潜伏期間は大体2~3週間です。また髄膜炎や難聴を起すこともありますが、おたふくかぜを直接治す薬はありません。予防接種をしておけば、90%以上少なくとも小児期にはかからずに済みますから、ぜひ受けておいて下さい。何回かおたふくかぜをやった、という方が時々いますが、反復性耳下腺炎といっておたふくかぜウィルス以外の原因で何度も耳下腺炎をおこす人がいます。血液検査をすると、本当におたふくかぜにかかったかどうかわかりますから、心配な人は調べてもらって下さい。

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この春から新しい予防接種が加わります。子宮頸がんワクチンと小児の肺炎球菌ワクチンです。 子宮頸がんワクチンは当院小児科でも4月から開始します。月曜日、金曜日の予防接種外来と、土曜日にも予約で行う予定です。任意接種で有料ですが、志木市の小学校6年生から中学3年生までは市から補助がでるそうですね。
また今月末に小児肺炎球菌ワクチンが発売になります。これはヒブワクチンと並んで小児の髄膜炎や敗血症など重症な病気を予防できるワクチンです。特に保育園に入る乳幼児はぜひ受けておいてほしいと思います。ワクチンについての詳しい情報は、リンクしている「VPDを知って子どもを守ろう」のホームページにも載っていますから、見て下さい。子宮頸がん、肺炎球菌ワクチンの接種に関する具体的なことが決まりましたら、順次このホームページでお知らせいたします。

なお、3月1日から7日までは子ども予防接種週間です。小学校入学前のMR(麻疹風疹)ワクチン、同様に中学1年生、高校3年生のMRワクチンは無料券の期限が3月31日までです。忘れずに受けるようにしましょう。DT(ジフテリア、破傷風の二種混合)は13歳の誕生日になるまでが期限です。